4月8日はお釈迦様の誕生を祝う仏教行事「花祭り」が行われます。
花祭りは「潅仏会(かんぶつえ)」とも呼ばれています。
お釈迦様の誕生日は、クリスマスほど浸透していませんが、
お寺や仏教系の幼稚園では毎年の恒例行事として現在も行われています。
ただ今では「花祭り」を行う所は少なくなってきています。
若い人は「花祭り」や「灌仏会」という行事があることを
知らない人がほとんどではないでしょうか。
私が子供の頃は、近くのお寺や商店街で「灌仏会」が、
例年の恒例行事として行われていました。
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さて、イエスキリストの誕生日(クリスマス)には、
七面鳥やケーキを食べてお祝い(イベント)をしますね。
お釈迦様の誕生日には、甘茶をお釈迦様の像にかけて祝う風習があります。
花まつりでは、生源寺にて子どもたちによる献華が行われました🌼
誕生仏に甘茶を灌ぎ、お祝いです☀️🌸#花まつり #桜 pic.twitter.com/H9Oz3HVgrX
— 延暦寺【公式】 (@enryakuji_hiei) April 8, 2019
この甘茶とは何でしょうか?
さらには、なぜ甘茶をかけるのでしょうか?
このような疑問がわいてきましたので調べてみました。
[box class=”box12″]この記事を読んでわかること
・甘茶とは何か?
・花祭りに甘茶をお釈迦様にかけるのは、なぜ?[/box]
花まつりにお釈迦様にかける甘茶とは何?
結論から先にいうと、甘茶はユニノシタ科のヤマアジサイの
変種の葉を煎じたものです。
ヤマアジサイの葉の原産地は日本とされ、
本州中部に多く、主に長野県、富山県、岩手県で栽培されています。
また中国や韓国にも分布しています。
ヤマアジサイ あまちゃ (甘茶) ♪
この紫陽花の葉が甘茶になるそうです
砂糖の何倍も甘いみたいですね☆#紫陽花 #写真好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/tTGUjQzb0Q— Kudochan (@kudochan_tweet) June 22, 2017
中国では甜茶(てんちゃ)の一種として、
韓国ではスグク茶、ルイスイスル茶として飲まれています。
甘茶は名前の通り甘いお茶ですが、
なんと!
・カロリーゼロ
・カフェインゼロ
なんです。
甘茶をひと口飲むと、本当の砂糖が入っているような
甘味を感じます。
それはフィロズルチン、イソフィロズルチンという甘味成分を
多く含んでいるからです。
私が飲んだ印象としては、麦茶に砂糖を入れた感じです。
家族は「薬を飲んでる感じ」と表現していました。
それも一理あり、漢方薬として使われていたり、
糖尿病の方の食事にも用いられています。
甘茶は個人差があり好き嫌いが分かれそうですね。
甘茶を飲んだ効用として、
[box class=”box2″]胃の機能を改善した。
・血行をよくなった。
・アトピーが治った。
・アレルギー性のくしゃみ、鼻水、咳等が緩和された。[/box]
などの口コミがネット上にありました。
甘茶は体にいいようですが、甘いからといつて飲みすぎには注意です!
中毒症状として嘔吐、悪心の症状が報告されています。
甘茶を煮出す際は多めの水を使い、
濃くなるのを避け薄く入れることが大切です。
花祭りになぜ甘茶をかける?
4月8日の花祭りには、お釈迦様の像に柄杓で甘茶をかけます。
と思うところなんですが...
甘茶をかけるのは、お釈迦様の誕生を祝う意味がこめられています。
お釈迦様が生まれた時に天から九頭の竜が現れ甘い水、いわゆる甘露の雨を
吐いてお釈迦様の産湯にしたという伝説に由来しています。
この風習は奈良時代から行われていて、
当時は香水と呼ばれる水をかけていたそうです。
甘茶(甘露)をかけるようになったのは、
江戸時代以降と言われれています。
お釈迦様のありがたい甘露を頂くという意味があります。
などといわれています。
最後に
今回は花祭りにお釈迦様にかける甘茶について調べました。
イエスキリストの誕生日であるクリスマスは、
一大イベントとして毎年、マスコミで取り上げられていますね。
その一方、お釈迦様の誕生日である花祭りは、ほとんど話題にも上がっていません。
私も大人になってからは、花祭りには行っていません。
近くで行われていないという理由もあるのですが、
今年は花祭りが行われる場所を調べて、甘茶を飲みに行きたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。